• aksho218

田上家住宅。飛騨匠が手掛けた農家。



高山市内の古い街並み地区でいまも見られる、太い柱と梁を大胆に使った古民家。

それらは、1300年前から続く飛騨匠の技と心を受け継ぐ「作品」。


その、飛騨匠(ひだのたくみ)とは…。


飛騨には古史より寺院が多数あり、優れた建築技術があることが知られていました。奈良時代、都を造営する際には「飛騨工(ひだのたくみ)制度」が設けられ、都に木工技術者を派遣することと引き替えに、お米や物品を収める税が免除されたほどです。このように特別な待遇を与えられたのは、飛騨一国だけでした。



飛騨工制度は鎌倉時代になくなりますが、飛騨匠(制度消滅後は“工”から“匠”に)の腕は衰えるどころか輝きを増し、その後も全国で建築活動を行いました。

飛騨でも古代寺院や民家を数多く建てたほか、その技は飛騨春慶、一居一刀彫り、高山祭屋台にも引き継がれています。


そんな飛騨匠が建てた代表的な家のひとつ、田上家住宅。





<土間の脇に馬屋>

明治15年(1882年)、12年の歳月をかけて丁寧に建てられた農家です。幅23.3mの堂々とした木造二階建て。屋根の軒は寺社建築にも見られる「せがい造り」となっています。家の中には、7mを超える松の巨木を使った梁が豪壮な雰囲気を醸し出し、細部を見渡せば、欄間の透かし彫りや襖絵、床の間など、贅を凝らした設えにも特徴があります。


<せがい造り>

<浮かし彫りの欄間>


他にも、ここには書き切れないほどの、こだわりや蘊蓄がいろいろ。ぜひ、足を運んで、おかみさんの話に耳を傾けながら、飛騨匠の凄技をご覧になってはいかがでしょうか。


■田上家住宅 匠の館

住所:岐阜県高山市丹生川町根方532

電話:0577-79-2505



飛騨匠の活躍の歴史については「ミュージアム飛騨」でも見ることができます。飛騨匠の技を受け継ぎ発展してきた家具なども展示しています。撮影禁止のため、ここで紹介できないのが残念です。


<飛騨の匠の歴史や作品が見られる、ミュージアム飛騨。そのの入口。>

■ミュージアム飛騨(飛騨・世界生活文化センター内)

住所:岐阜県高山市千島町900-1

電話:0577-37-6111

*入館料、開館時間、休館日などは事前にご確認ください。

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